営業未経験者の強みとは?経験がないからこそ吸収力が高い理由を採用側が解説
営業未経験で転職を考えている人の多くは、
「経験がない自分に通用するのだろうか」
と不安を感じます。営業は成果主義のイメージが強く、経験者のほうが有利だと思われがちです。
しかし、採用する側の立場で見ると、必ずしもそうとは限りません。
“営業おじさん”です。元採用面接官として、これまで100人以上の営業志望者と向き合ってきました。

本記事では、なぜ会社側が「営業のことを何も知らない人」を求めるのか、そして経験がないことがどのように強みになるのかを、採用側の視点で解説します。
✅ この記事を読むメリット
- 営業未経験が不利だと思い込んでいる理由が整理できる
- 未経験者が評価される本当のポイントがわかる
- 20代30代で営業に挑戦する価値が明確になる
営業経験がないことを「マイナス」だと感じている人ほど、読み進めてほしい内容です。
営業未経験者が不安を感じやすい理由

営業未経験=不利だと思い込んでしまう背景
これは本人の弱さというより、営業という仕事に対するイメージが原因です。
営業は成果が数字で見える仕事です。そのため、経験者=すでに結果を出せる人、未経験者=これから教えなければならない人、という単純な構図で捉えられがちです。
この見方が、未経験者の不安を必要以上に大きくしています。
情報が多すぎることで不安が強まる
ネット記事、動画、SNSなどを見れば、営業経験者の成功談やノウハウが次々と目に入ります。
しかし、未経験者がそれらの情報をそのまま受け取ると、「自分にはまだ何もない」「ここまでできないと通用しないのではないか」という感覚に陥りやすくなります。
本来は比較する必要のない段階で、完成形と自分を比べてしまうためです。
未経験者自身が価値を低く見積もってしまう
ですが、採用の現場では、経験の有無だけで人を評価することはほとんどありません
それでも未経験者本人が先に萎縮してしまうと、本来の良さが伝わりにくくなります
不安の正体は、能力不足ではなく、営業という仕事に対する誤解であることが多いのです。
不安は珍しいものではない
むしろ、不安を感じるのは真剣に仕事を考えている証拠でもあります。
重要なのは、その不安を理由に自分の可能性まで狭めてしまわないことです。
未経験者が不安を感じるのは当然です。採用する側から見ると、その不安をどう受け止めているかのほうが、経験の有無よりも気になるポイントでした。

👉 未経験で営業の世界に踏み出す前に、心構えを整理しておきたい方は、次の記事も参考にしてください。
実は会社が求めているのは「営業を知らない人」

採用する側が見ているポイントは「即戦力」ではない
営業職の求人を見ると、「未経験歓迎」という言葉をよく目にします。
特に20代30代の未経験者に対しては、「今どれだけ売れるか」よりも、「どう育っていくか」を重視する会社が多いのが実情です。
営業は個人技の仕事に見えますが、実際には会社ごとにやり方や考え方が大きく異なります。
そのため、最初から完成している人材よりも、これから形を作れる人材のほうが扱いやすいのです。
経験者が必ずしも有利とは限らない理由
一見すると、営業経験者のほうがスムーズに結果を出せそうに思えます。
理由はシンプルで、過去のやり方に引きずられやすいからです。
本人に悪気はなくても、「前の会社ではこうだった」「このやり方のほうが楽だ」という意識が残りやすく、新しい環境への適応に時間がかかることがあります。
会社側としては、ゼロから教え直す必要があるなら、最初から何も知らない人のほうが良いと判断するケースも少なくありません。
クセがない人材が評価される理由
営業未経験者が評価されやすい理由は、能力ではなく状態にあります。
たとえば、会社側が未経験者に期待しているのは、次のような点です。
- 教えた内容を素直に実行できること
- 自己流に走らず、指示通りに動けること
- 間違いを指摘されたときに修正できること
これらは特別な才能ではありませんが、実際にできる人は多くありません。未経験者は、経験がない分、こうした条件を自然に満たしやすいのです。
「何も知らない」は欠点ではない
営業の世界では、「何も知らないこと」は決してマイナスではありません。
採用する側が未経験者を求めるのは、安く使いたいからでも、代わりがきくからでもありません。
育てる前提で考えたときに、最も伸びしろが大きいからです。
未経験だからダメだと判断したことは一度もありませんでした。吸収できる人は、経験がなくても自然と結果を出していきます。

経験がないからこそ吸収力が高くなる理由

吸収力は能力ではなく「前提の差」で決まる
営業未経験者の吸収力が高い理由は、才能や頭の良さではありません。違いを生んでいるのは、最初に持っている前提です。
そのため、教えられた内容を一度そのまま受け取り、試してみることができます。この差が、学習のスピードに直結します。
未経験者は修正が早い
営業では、最初から完璧にできる人はいません。重要なのは、ズレに気づいたときにどれだけ早く修正できるかです。
「そういうものなのだ」と一度飲み込めるため、修正に余計な時間がかかりません。結果として、同じ期間でも成長の密度が高くなります。
経験者がつまずきやすいポイント
ここで、経験者がつまずきやすい点を整理しておきます。これは未経験者を持ち上げるためではなく、違いを明確にするためです。
- 過去の成功体験に引っ張られる
- 自分なりのやり方を優先してしまう
- 指摘を「否定」と受け取りやすい
これらは自然な反応ですが、吸収のスピードを落とす要因になります。未経験者は、こうした負荷を最初から背負っていません。
20代30代の未経験者が特に伸びやすい理由
20代30代の未経験者は、体力や柔軟性があるだけでなく、環境への適応力も高い傾向があります。
また、この年代は「学ぶこと」が仕事の一部であるという感覚を持ちやすく、吸収した内容を素直に行動に移しやすい時期でもあります。
未経験であることと年齢的な特性が重なることで、成長のスピードが一気に加速します。
営業未経験という理由で伸び悩む人はほとんどいませんでした。差が出るのは、経験の有無ではなく、教わったことをそのまま吸収できるかどうかでした。

👉 営業が自分に合わないのではないかと不安を感じている方は、次の記事も参考にしてください。
まとめ|営業未経験者の強みは吸収力の高さにある

営業未経験でも評価される理由を整理
- 営業未経験者は経験がない分、先入観が少ない
- 教えられた内容をそのまま実行しやすい
- 修正が早く、成長のスピードが落ちにくい
- 特に20代30代は吸収力が成果に直結しやすい
営業の世界では、最初から完成された人よりも、教えた内容を素直に吸収できる人のほうが評価される場面は少なくありません。
未経験であることは不利ではなく、むしろ伸びる条件がそろっている状態だと言えます。
営業未経験という理由で踏み出せないのは、もったいない判断です。伸びるかどうかを分けるのは経験の有無ではなく、教えられたことを素直に吸収し続けられるかどうかです。

