営業でつまずく人がハマる落とし穴|努力しても成果が出ない本当の理由
営業という仕事は、やったことと結果がきれいに結びつかない場面が多くあります。
同じ行動をしても数字が出る日と出ない日があり、理由が分からないまま断られることも珍しくありません。
こうした状況が続くと、多くの人は
「なぜうまくいかないのか」
を考え始めます。
一つひとつの出来事に意味を見つけようとし、自分のやり方や考え方を何度も見直そうとします。
“営業おじさん”です。元採用面接官として、これまで100人以上の営業志望者と向き合ってきました。

本記事では、営業でつまずく人が無意識のうちにハマってしまう「考え方の落とし穴」について整理していきます。
✅この記事を読むメリット
- 営業がうまくいかないときに起きていることが分かる
- 理由を考えすぎることで生まれる問題が分かる
- どう向き合えば前に進みやすくなるのかが分かる
営業でつまずく人が、最初にハマりやすい落とし穴

結果が出ないと、人は理由を探し始める
営業の仕事では、やったことと結果がきれいにつながらない場面が多くあります。
同じ行動をしても数字が出る日と出ない日があり、断られた理由が分からないことも珍しくありません。
こうした状況が続くと、多くの人は自然と理由を探し始めます。
この反応自体はごく普通です。
問題は、結果が出ないたびに必ず答えを出そうとしてしまうことです。営業では、すべての結果に明確な理由があるとは限りません。
意味づけが増えるほど、行動が重くなっていく
理由を探し続けると、次は「修正」に意識が向きます。
毎回の結果に対して考え直そうとするため、行動の前に立ち止まる回数が増えていきます。
- 次は違う言い方をした方がいいのか
- そもそも方向性が間違っているのではないか
- もう一度考えてから動いた方がいいのではないか
この状態では、手数が自然と減っていきます。
営業で必要な「数を重ねる経験」が積み上がらず、感覚も育ちにくくなります。
本来、営業は不確実さを含んだまま進む仕事です。意味が分からない出来事を抱えたままでも、一定の行動を続ける時間が必要になります。
落とし穴は、真面目さの中にある
この落とし穴にハマりやすいのは、いい加減な人ではありません。むしろ、仕事に対して誠実で、理解しようとする人ほど陥りやすい傾向があります。
起きたことを放置できない
納得しないと次に進めない
毎回きちんと意味を整理したい
こうした姿勢は本来は強みです。
ただ、営業という仕事では、その強みが裏目に出る場面もあります。理解しようとするほど、行動のリズムが崩れてしまうからです。
ここが、営業でつまずく人が最初にハマりやすい落とし穴です。問題は能力ではなく、向き合い方にあります。
理由を考えること自体が悪いわけではありません。ただ、考えすぎると動けなくなる場面があることは知っておく必要があります。

👉 営業転職で後悔しない選び方を整理しておきたい方は、次の記事も参考にしてください。
営業の結果は、毎回きれいに説明できるものではない

結果には、自分では把握できない要素が重なっている
営業の結果は、自分の言動だけで決まるものではありません。
相手の状況、その日のタイミング、社内外の事情。こうした要素が重なって、結果が決まる場面は多くあります。
それでも結果が出ると、人は「理由」を探そうとします。理由が分からないままでは、次に進みにくく感じるからです。
ただ、営業ではすべての結果に納得できる説明があるとは限りません。説明を求めすぎると、判断の基準が「一回一回の結果」に引っ張られ始めます。
- うまくいった理由を過大に評価する
- うまくいかなかった結果を重く受け止めすぎる
- 一度の結果で、全体を見失う
この段階で、仕事は少しずつ不安定になります。
説明できないまま進むことは、異常ではない
営業には、説明できない出来事を抱えたまま進む時間が含まれています。
断られた理由が分からないまま終わることもあれば、特別な工夫をしていないのに話が進むこともあります。
その場で説明をつけようとすると、行動は止まりやすくなります。考える時間が増え、動く回数が減っていきます。
一方で、説明できない部分を残したままでも行動を続けられると、仕事は安定しやすくなります。
理由は、後から振り返ったときに見えてくることの方が多いからです。
営業では、その場で分からないことが普通に起きます。
説明できない状態を受け入れられるかどうかが、次につながります。

意味づけを手放し、淡々と続ける人が最後に積み上げる

出来事に意味をつけすぎると、行動が止まる
営業では、うまくいった日もあれば、うまくいかない日もあります。
そのたびに出来事の意味を重く受け止めると、次の行動に移るまでの時間が長くなります。
理由を考えること自体は悪くありませんが、「理解できないと進めない」という状態になると、仕事は前に進みにくくなります。
断られた理由を一つに決めつけてしまったり、あれこれ考えすぎて結論を出せなくなったりすると、どちらの場合も次の判断が遅くなります。
結果として、試す回数が減り、経験が積み上がりません。営業は、一定の試行回数の中でしか見えてこないものが多い仕事です。
考えるほど丁寧になっているようで、実際には手数を減らしてしまう。ここが一番もったいないところです。
「淡々と続ける」は、感情を消すことではない
淡々と続けるというのは、感情が動かないようになることではありません。うれしい日があれば、悔しい日もあります。
ただ、その感情に結論を出させない、という意味です。
今日はダメだったから向いていない、今日は決まったから才能がある、というように、一回の結果に自分の評価を預けないことが重要です。
必要なのは大きな気合ではなく、行動を続けやすい状態をつくることです。続けられる形があると、迷いが出ても戻れます。
続ける人は、後から「気づいたら売れていた」状態になる
営業は、ある日突然別人のように変わる仕事ではありません。小さな積み重ねが、後から効いてきます。
続けていると、説明できないまま終わった出来事の意味も、後でつながって見えるようになります。
そのため、改善の材料が自然に集まります。
試した数が増えれば、合う形が見つかる確率も上がります。だから気づいたときには、数字が安定している側にいます。
簡単なことではありませんが、最強なのはここです。
出来事を深読みしすぎず、必要な行動を続ける。これができるだけで、同じ時間でも積み上がり方が変わります。
営業は、一回ごとの意味を完璧に理解してから進む仕事ではありません。意味づけを減らして続けられた人が、結果的に積み上げています。

👉 営業が自分に合わないのではないかと不安を感じている方は、次の記事も参考にしてください。
まとめ|営業でつまずく人がハマる落とし穴の正体

営業でつまずく人が知っておくべき要点
- 営業の結果は、毎回きれいに説明できるものではありません
- うまくいかない理由を考えすぎると、次の判断が遅くなります
- 出来事に意味づけしすぎず、行動を続けられる状態をつくることが重要です
営業でつまずく原因は、能力や根性ではないことがほとんどです。仕事の性質を知らないまま、一つひとつの結果に答えを求めてしまうことで、動きづらくなっています。
営業では、すぐに分からないことが普通に起きます。意味が見えない時間も含めて続けられた人が、あとから積み上がっています。

