法人営業と個人営業の違いとは?仕事内容・特徴をわかりやすく整理
営業職に興味はあるものの、
「法人営業と個人営業の違いがよく分からない」
「何がどう違う仕事なのか、整理できていない」
と感じている方は多いのではないでしょうか。
営業と一言で言っても、相手が法人か個人かによって、仕事の進め方や考え方は大きく変わります。
“営業おじさん”です。元採用面接官として、これまで100人以上の営業志望者と向き合ってきました。

本記事では、法人営業と個人営業について、仕事内容や特徴の違いを事実ベースで整理します。
✅ この記事を読むメリット
- 法人営業と個人営業の基本的な違いが整理できる
- 営業職のイメージが具体的になる
- 営業の仕事を冷静に理解できる
営業職を正しく知るための基礎として、ぜひ最後までご覧ください。
法人営業とは?仕事内容と基本的な特徴

法人営業とは、企業や団体を相手に商品やサービスを提案し、契約につなげる営業の仕事です。
個人ではなく組織が相手になるため、営業活動は一定の流れや手順に沿って進むのが特徴です。
感覚的に進めるというより、情報整理や調整を重ねながら進めていく仕事だといえます。
法人営業の主な仕事内容
法人営業の仕事は、単に商品を説明して終わるものではありません。相手企業の状況を把握し、課題や要望を整理したうえで提案を行います。
そのため、商談前後の準備や確認作業に多くの時間を使う傾向があります。
- 取引先企業への訪問やオンラインでの商談
- 課題やニーズのヒアリング
- 見積書や提案資料の作成
- 社内外との調整や確認
- 契約内容のすり合わせやフォロー
これらを段階的に進めながら、取引を形にしていきます。
商談の進み方と意思決定の特徴
法人営業では、商談相手が一人とは限りません。担当者、上司、決裁者など、複数の人が関わるケースが一般的です。
そのため、提案から契約までに一定の時間がかかることも珍しくありません。この点が、個人営業との大きな違いの一つです。
判断に複数人が関わる
社内稟議や承認プロセスが存在する
即決よりも検討期間が重視される
こうした前提を理解しておくことで、法人営業の仕事を現実的にイメージしやすくなります。
法人営業の仕事で意識されやすい点
法人営業では、提案内容だけでなく、やり取りの正確さや継続的な対応も重要視されます。
契約後も取引が続くことが多いため、短期的な成果だけでなく、長期的な関係を前提とした対応が求められる場面が多くなります。
仕事の進め方としては、次のような点が意識されやすい傾向があります。
一つひとつは地味に見える作業ですが、法人営業では欠かせない要素です。
法人営業は、仕事の流れや前提を知るほど全体像が見えやすくなります。まずは特徴を理解することが、落ち着いて向き合う第一歩です。

👉 入社前の情報と実際の営業現場のギャップを知っておきたい方は、次の記事も参考にしてください。
個人営業とは?仕事の進め方と特徴

個人営業とは、一般の消費者を相手に商品やサービスを提案し、契約や購入につなげる営業の仕事です。
商談相手が個人であるため、判断がその場で完結しやすく、営業活動のテンポが比較的速い点が特徴です。
仕事の成果が日々の行動と結びつきやすい営業形態だといえます。
個人営業の仕事が成立する前提
個人営業では、提案相手と決裁者が同一であるケースがほとんどです。そのため、商談の場で説明・提案・判断までが一連の流れとして進むことが多くなります。
この前提を踏まえると、個人営業の仕事は次のような条件で成り立っています。
商談相手自身が購入や契約の判断を行う
商品やサービスの内容が比較的分かりやすい
その場で意思表示が行われやすい
こうした特徴により、営業活動のスピード感が生まれます。
日々の営業活動の進め方
個人営業では、商談の機会を多く持つことが仕事の基本になります。法人営業のように長期間の調整を前提とするよりも、日々の行動量が成果に直結しやすい点が特徴です。
具体的な営業活動としては、次のようなものが挙げられます。
これらを繰り返し行いながら、成果を積み重ねていきます。
個人営業で結果が見えやすい理由
個人営業は、行動と結果の距離が比較的近い仕事です。商談の回数や対応内容が、そのまま数字として表れやすいため、仕事の手応えを感じやすい傾向があります。
その一方で、日々の対応が直接評価につながる場面も多くなります。
- 商談数が成果に影響しやすい
- 日単位・月単位で結果が把握しやすい
- 仕事の進み具合を実感しやすい
このような点が、個人営業ならではの特徴といえます。
個人営業は、仕事の流れを理解することで日々の行動が整理しやすくなります。特徴を知っておくことが、落ち着いて仕事に向き合う助けになります。

法人営業と個人営業の違いを整理して比較する

法人営業と個人営業は、同じ営業職でも仕事の前提が異なります。
ここでは、向き不向きや評価には触れず、違いが生まれる要素を項目ごとに整理します。
違いを並べて見ることで、それぞれの営業がどのような構造で成り立っているのかが分かりやすくなります。
法人営業と個人営業の主な違い一覧
| 比較項目 | 法人営業 | 個人営業 |
|---|---|---|
| 商談相手 | 企業・組織 | 一般消費者(個人) |
| 判断の仕組み | 複数人で判断されることが多い | 本人がその場で判断することが多い |
| 商談から結果まで | 検討・調整に時間がかかりやすい | 比較的短期間で結果が出やすい |
| 仕事の進め方 | 情報整理や調整を重ねて進める | 商談機会を多く持ち行動を積み重ねる |
| 成果の見え方 | 結果が出るまでに時間がかかることがある | 日々の成果が数字で見えやすい |
商談相手と判断の仕組みの違い
最も分かりやすい違いは、商談相手と判断の仕組みです。
この違いにより、営業活動の進め方や必要な準備が変わります。
商談から結果が出るまでの時間の違い
商談の進行スピードにも違いがあります。
どちらが良いという話ではなく、前提として時間のかかり方が異なります。
仕事の進め方と日々の行動の違い
営業活動の組み立て方も異なります。
同じ営業でも、仕事の組み立て方が違う点は理解しておく必要があります。
成果の見え方の違い
成果の感じ方にも差が出ます。
この違いが、仕事の印象や手応えに影響することもあります。
法人営業と個人営業は、同じ基準で比べると分かりにくくなります。違いを整理して理解することで、それぞれの仕事を冷静に捉えやすくなります。

👉 営業転職について調べているものの、なかなか次の一歩を踏み出せずにいる方は、次の記事も参考にしてください。
まとめ|法人営業と個人営業の違いを理解する

法人営業と個人営業で押さえておきたい違いのポイント
- 法人営業は、企業や組織が相手で、複数人による判断が前提になる
- 個人営業は、一般消費者が相手で、その場で判断が完結しやすい
- 商談から結果が出るまでの時間や、仕事の進め方に違いがある
- 同じ営業職でも、前提となる構造が異なる
これらの違いを整理しておくことで、営業という仕事を一括りにせず、種類ごとの特徴を把握しやすくなります。
仕事内容や仕事の進め方に違いが生まれる理由も、理解しやすくなります。
営業は、ひとつの仕事のように見えて、種類ごとに前提が異なります。違いを知っておくことが、営業職を理解するための土台になります。

