新規営業とルート営業の違い|未経験・転職志望者は「向き」より「入れるか」で考える
営業職への転職を考えたとき、
「新規営業とルート営業、どちらを選ぶべきなのか」
と悩む方は多いです。ルート営業は安定していそう、新規営業はきつそう。そんなイメージだけで判断しようとしていませんか。
“営業おじさん”です。元採用面接官として、これまで100人以上の営業志望者と向き合ってきました。

本記事では、新規営業とルート営業の違いを仕事内容だけでなく「門戸の広さ」というリアルな視点から整理します。
✅この記事を読むメリット
- 新規営業とルート営業の違いが現実ベースで分かる
- 未経験・転職時に判断を誤りにくくなる
- 自分に合った選び方の考え方が整理できる
営業職への転職で後悔しないために、まずは全体像を一緒に確認していきましょう。
新規営業とルート営業の違いは「仕事内容」だけではありません

新規営業とルート営業の違いは、仕事内容の比較で語られることが多いです。新規営業は新しい顧客を開拓し、ルート営業は既存顧客を担当する仕事、という整理になります。
ただし、この説明だけでは、転職志望者が判断するには十分とは言えません。
仕事内容の違いを知っても、実際にどちらが選択肢になり得るのかまでは見えてこないからです。
仕事内容の違いは「表に見える部分」にすぎません
仕事内容の比較は分かりやすく、情報としても手に入りやすいです。しかし、それはあくまで仕事の一面です。
こうした点は、働き始めてから実感する内容であり、転職前に完全に理解するのは難しい部分でもあります。
ここだけで判断しようとすると、理想と現実のズレが生まれやすくなります。
転職志望者にとって重要なのは「選択肢として成立するか」です
特に未経験者や業界を変える転職の場合、重要になるのは「自分に合っているか」よりも、「そもそも選択肢として成立するかどうか」です。
こうした要素は、仕事内容とは別の次元の話ですが、転職の成否に直結します。
仕事内容の魅力だけで選ぼうとすると、この現実的な条件を見落としやすくなります。
比較すべきなのは仕事内容と採用の現実の両方です
新規営業とルート営業を比較する際は、仕事内容と同時に採用の現実を見る必要があります。
仕事内容は入社後の話ですが、採用条件は入社前の話です。転職志望者にとっては、この順番を取り違えないことが大切です。
まずは現実的に選べる範囲を把握し、その中で仕事内容や働き方を比較することで、無理のない判断がしやすくなります。
仕事の中身を考える前に、選択肢を整理しておくと、転職の判断はずっと楽になります。

👉 入社前のイメージと実際の営業のギャップを知っておきたい方は、次の記事も参考にしてください。
未経験・転職志望者が直面する「門戸の広さ」の現実

新規営業とルート営業を転職の視点で比べたとき、最大の違いになるのが「門戸の広さ」です。
これは個人の好みや能力の問題ではなく、企業側の採用構造によって生まれる差です。特に未経験者や異業種からの転職では、この違いが結果を大きく左右します。
ルート営業の採用が慎重になりやすい理由
ルート営業は、すでに取引のある顧客を担当する仕事です。企業にとって既存顧客は、売上や信用に直結する重要な存在です。
そのため、誰に任せるかは慎重に判断されます。
- 顧客対応の安定性が求められる
- 取引先との関係性を引き継ぐ必要がある
- ミスやトラブルの影響が大きい
こうした事情から、ルート営業は欠員が出にくく、募集が出たとしても経験者や社内異動が優先されやすい傾向があります。
結果として、転職市場では選択肢が限られやすくなります。
新規営業が転職市場で選択肢になりやすい理由
一方で新規営業は、新しい顧客を獲得する役割を担います。成果が数字で判断しやすく、人の入れ替わりも起きやすい仕事です。
- 常に一定数の人材が必要になる
- 未経験から育てる前提の募集が多い
- 成果で評価しやすい
こうした理由から、新規営業は求人が継続的に出やすく、未経験者でも応募できるケースが多くなります。
これは仕事が簡単だからではなく、採用の仕組みとして門戸が広くなりやすいという構造的な違いです。
新規営業とルート営業の違いを「転職視点」で比較
| 比較項目 | 新規営業 | ルート営業 |
|---|---|---|
| 求人数の多さ | 多い | 少ない |
| 未経験からの入りやすさ | 比較的入りやすい | 条件付きで入りにくい |
| 採用で重視されやすい点 | 行動力・意欲・継続力 | 経験・安定性・信頼性 |
| 評価・報酬の伸び方 | 成果次第で大きく伸びる | 安定しやすいが上限は見えやすい |
| 転職後の選択肢 | 実績次第で広がりやすい | 業界・環境に依存しやすい |
営業職は、他職種と比べて求人倍率が高い傾向にあり、企業側の採用ニーズが継続的に存在する職種です。そのため、未経験者を含めた幅広い人材を対象に募集が行われるケースも多く見られます。引用元:doda(デューダ)|職種別求人倍率
門戸の広さは価値判断ではなく事実として捉えるべきです
ここで重要なのは、どちらが良い仕事かという話ではありません。安定や挑戦、報酬や働き方の価値観は人それぞれです。
ただし、転職の場面では、価値観以前に「選べるかどうか」という現実があります。門戸の広さは好みでは変えられません。
まずは現実的に選択肢となる仕事を把握し、その中で自分に合う道を考えることが、無理のない判断につながります。
仕事選びは、理想よりも先に、現実を知ることから始めると迷いにくくなります。

条件で整理すると見えてくる新規営業とルート営業の一長一短

新規営業とルート営業は、どちらが優れているかで比較する仕事ではありません。
転職志望者にとって重要なのは、条件ごとに整理したときに、何を得て何を手放す仕事なのかを把握することです。
ここを曖昧にしたまま選ぶと、入社後のギャップが大きくなりやすくなります。
働き方・評価・将来性で見ると特徴ははっきり分かれます
まずは、転職時に多くの人が気にする条件で整理します。
新規営業は成果重視になりやすく、行動量や数字へのプレッシャーがかかりやすい一方、ルート営業は顧客対応の継続性が求められ、安定した業務になりやすいです。
新規営業は成果が評価に直結しやすく、結果次第で収入やポジションが大きく変わることがあります。ルート営業は評価が安定しやすい反面、急激に跳ねるケースは多くありません。
新規営業で実績を積むと、社内外で評価されやすく、次の選択肢が広がることがあります。ルート営業は特定の業界や取引先に強みが蓄積されやすい一方、環境が変わると活かしにくい場合もあります。
一長一短を理解したうえで考えるべき判断の順番
ここで大切なのは、理想から決めないことです。転職では、まず現実的に選択肢となる仕事を把握し、その中で条件を比較します。
この順番で整理すると、新規営業とルート営業のどちらを選ぶかが感情ではなく判断で決めやすくなります。
一長一短を理解することは、迷うためではなく、後悔しない選択をするための準備です。
仕事の良し悪しではなく、条件を並べて選ぶと、自分にとって納得のいく答えが見えてきます。

👉 営業未経験でも評価されるポイントを知って自信を持って転職したい方は、次の記事も参考にしてください。
まとめ|新規営業とルート営業の違いは「一長一短」で考える

新規営業とルート営業で迷う転職志望者が知っておくべき要点
- 新規営業とルート営業の違いは、仕事内容だけでは判断できない
- 転職志望者にとって重要なのは「どちらが現実的に選択肢になるか」
- ルート営業は安定しやすいが、採用の門戸は狭くなりやすい
- 新規営業は負荷がかかりやすいが、未経験でも選択肢に入りやすい
- どちらが良い仕事かではなく、条件ごとの一長一短を理解することが大切
仕事内容やイメージだけで選ぼうとすると、転職後にギャップが生まれやすくなります。
まずは現実的に選べる範囲を把握し、その中で自分に合う働き方を考えることで、判断の精度は大きく上がります。
最初から理想通りの仕事を選ばなくても大丈夫です。現実的な選択を重ねていくことで、後から選べる立場になる人も多いです。

