営業職に資格は必要?未経験者が転職前に知るべき資格と営業力の違い
「営業職に転職したいけれど、資格がないと採用されないのでは?」
と不安に感じていませんか。未経験から挑戦する場合、何か資格を取ってから応募すべきか迷うのは自然なことです。
“営業おじさん”です。元採用面接官として、これまで100人以上の営業志望者と向き合ってきました。

営業職への転職では、資格よりも人柄やこれまでの経験、顧客に価値を伝える力が重視されます。ただし、不動産や金融など、担当業務によって資格・登録が必要になる業界もあります。
本記事を読めば、転職前に資格を取るべきか、自分で判断できるようになります。
✅ この記事を読むメリット
- 営業転職に資格が必要か分かる
- 資格が役立つ業界を理解できる
- 資格取得より先にやるべき準備が分かる
資格がないことを理由に応募を先延ばしにしないためにも、営業資格の正しい考え方を確認していきましょう。
営業職への転職に資格は基本的に必要ない

多くの営業求人は資格なしでも応募できる
営業職は、資格がなければ応募できない職種ではありません。未経験者を募集している求人も多く、採用選考では人柄や仕事への意欲、これまでの経験なども確認されます。
営業で扱う商品や顧客、営業方法は会社によって異なります。そのため、入社前に資格を持っていることよりも、入社後に商品知識や営業方法を学べるかを重視する会社もあります。
ただし、求人によって応募条件は異なります。顧客先への訪問や商品の納品で自動車を使用する仕事では、普通自動車運転免許が必要になる場合があります。
資格が必要かを判断するときは、営業職全体で考えるのではなく、応募したい求人の必須条件を確認することが重要です。
資格があっても営業成績が上がるとは限らない
資格は、特定分野の知識や技能を持っていることを証明するものです。しかし、資格を取得しただけで営業成績が上がるわけではありません。
専門知識が豊富でも、顧客の話を聞かず、一方的に説明してしまえば契約にはつながりにくくなります。一方で、資格を持っていなくても、顧客の悩みを理解し、必要な情報を分かりやすく伝えられる営業担当者は選ばれる可能性があります。
私も営業の現場で、専門資格を持つ人より高い成果を出す営業担当者を見てきました。資格と営業力は関係する部分もありますが、同じものではありません。
資格は営業活動を支える武器であり、営業成績を保証するものではないと考える必要があります。
営業で成果を出すために必要な能力
営業で成果を出すには、資格以外にも複数の能力が必要です。
特に重要なのは、次のような能力です。
営業は、知識だけで完結する仕事ではありません。顧客が何に困っているのかを理解し、その人に合った解決方法を提案する必要があります。
資格がなくても、これらの能力は前職での接客や顧客対応、社内調整などを通じて身につけている可能性があります。未経験者は資格の有無だけで判断せず、これまでの経験から営業に活かせる力を見つけることが大切です。
資格がなくても、顧客に選ばれる力は現場で磨いていけます。

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営業でも資格や登録が必要になる業界がある

資格が必要な仕事と資格が評価される仕事の違い
営業職と資格の関係は、業界や担当する業務によって異なります。
資格がなくても営業職として働ける業界がある一方で、特定の商品を販売・勧誘したり、契約に関する重要な説明をしたりするには、資格や登録が必要になる業界もあります。
営業職に関係する資格は、主に次のように分けられます。
そのため、「営業職に資格が必要か」だけで判断するのではなく、応募先で自分が担当する業務に資格が必要かを確認することが大切です。
営業職で資格が必要・役立つ主な業界一覧
| 業界 | 主な資格・登録 | 応募時の必要性 | 資格を持つメリット |
|---|---|---|---|
| 一般的な営業職 | 特になし | 基本的に不要 | 資格より経験や適性が重視される |
| 不動産営業 | 宅地建物取引士 | 必須ではない求人も多い | 担当できる業務が増える |
| 証券・金融営業 | 外務員資格・登録 | 業務開始前に必要 | 金融商品の販売・勧誘ができる |
| 生命保険営業 | 募集人登録 | 業務開始前に必要 | 保険商品の募集ができる |
| 建築営業 | 建築士など | 営業職では必須でない場合が多い | 専門的な提案がしやすくなる |
| IT営業 | IT関連資格 | 基本的に不要 | 商品理解と提案力を高められる |
不動産営業では宅地建物取引士が役立つ
不動産営業は、宅地建物取引士の資格を持っていなくても応募できる求人があります。物件の案内や顧客への提案など、資格がなくても担当できる業務があるためです。
ただし、不動産取引における重要事項の説明など、宅地建物取引士でなければ担当できない業務があります。
また、宅地建物取引業者は、事務所ごとに業務に従事する人の一定割合以上の専任宅地建物取引士を置かなければなりません。そのため、資格保有者を必要としている会社では、採用や社内評価で有利になる可能性があります。
宅地建物取引業者は、その事務所ごとに、従業者5人につき1人以上の成年者である専任の宅地建物取引士を設置しなければなりません。国土交通省「宅地建物取引の免許について」
宅地建物取引士を持っているだけで営業成績が上がるわけではありません。しかし、不動産業界で長く働く場合は、担当できる業務を増やせる実用性の高い資格です。
金融・保険営業では試験合格や登録が必要になる
金融商品や保険を扱う営業では、商品を販売・勧誘するために試験合格や登録が必要になる場合があります。
証券会社や銀行などで金融商品の販売・勧誘を行う外務員として働くには、担当業務に応じた外務員資格を取得し、外務員登録を受ける必要があります。資格試験に合格しただけでは、外務員として業務を行うことはできません。
外務員として職務を行う場合は、外務員資格試験に合格した後に、外務員登録を受ける必要があります。日本証券業協会「外務員」
生命保険営業でも、生命保険募集人として登録するために必要な試験や教育制度があります。変額保険や外貨建保険など、取り扱う商品によって追加の販売資格が必要になる場合もあります。
これらの資格や登録は、会社の研修や手続きを通じて取得することが一般的です。金融・保険業界を目指す場合も、転職前にすべての資格を取得しておかなければ応募できないとは限りません。
建築・ITなどでは専門資格が提案の幅を広げる
建築業界では、一定の建築物の設計や工事監理など、建築士でなければ担当できない業務があります。
ただし、建築会社やリフォーム会社の営業として、顧客への提案や契約を担当するだけであれば、建築士資格を必須としない求人もあります。
建築士資格を持っていれば、専門知識を活かして詳しい説明ができ、担当できる業務の幅も広がります。しかし、顧客の希望を聞き、提案内容の価値を伝え、契約につなげる力は資格とは別に必要です。
IT営業も同様に、営業職として働くために特定のIT資格が必須とは限りません。ただし、商品やシステムの仕組みを理解していれば、顧客の課題に合った提案をしやすくなります。
資格は営業力の代わりになるものではありませんが、専門性を高め、提案の幅を広げる武器になります。
必要な資格は、目指す業界が決まってから取得できます。まずは興味のある営業職を見つけることから始めましょう。

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営業未経験者が資格取得より先にやるべきこと

応募したい営業職を決めて必要資格を確認する
資格取得を始める前に、まずは応募したい業界や営業職を決める必要があります。
営業職には、法人営業・個人営業、新規営業・既存営業、有形商材・無形商材など、さまざまな種類があります。仕事内容が異なれば、必要とされる知識や資格も変わります。
たとえば、不動産営業を目指す人にとって宅地建物取引士は役立つ資格ですが、別の業界へ応募する場合には、採用や実務でほとんど評価されない可能性があります。
資格を選ぶ前に、求人票で次の項目を確認しましょう。
- 応募時に必須となる資格
- 入社後に取得を求められる資格
- 資格がなくても担当できる仕事内容
- 会社が扱う商品と主な顧客
- 新規開拓や既存顧客対応などの営業方法
求人票の必須条件を満たしている場合は、歓迎資格を持っていないことだけを理由に応募を諦める必要はありません。
取得する資格から仕事を選ぶのではなく、目指す仕事に必要な資格を選ぶことが重要です。
資格取得を待たずに選考準備を進める
資格があれば自信を持って応募できると考え、資格取得が終わるまで転職活動を始められない人もいます。
しかし、応募時の必須条件に含まれていない資格であれば、取得を待つ必要はありません。資格の勉強を続けながら、求人探しや応募書類の作成を進めることもできます。
営業未経験者は、資格の有無だけではなく、これまでの経験を営業職でどのように活かせるかを伝える準備が必要です。
接客や顧客対応の経験があれば、相手の希望を聞く力をアピールできます。飲食店や小売店で目標達成に取り組んだ経験があれば、数字を意識して行動した実績として伝えられます。
選考前には、次の内容を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
応募先の商品や顧客、仕事内容を調べたうえで準備すれば、資格がなくても営業職への適性や意欲を具体的に伝えられます。
必要な資格がある場合も、取得予定や勉強中であることを正直に伝えれば問題ありません。資格取得だけに時間を使うのではなく、応募に必要な準備を並行して進めることが大切です。
今までの経験にも、営業で活かせる力は必ずあります。できる準備から始めていきましょう。

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まとめ|営業職は資格より応募先に合った準備が重要

営業職に必要な資格は業界と担当業務で変わる
- 営業職への転職に資格は基本的に必要ない
- 資格があっても、営業成績が上がるとは限らない
- 不動産・金融・保険などでは、資格や登録が必要な業務がある
- 資格は専門知識や担当できる業務を増やすために役立つ
- 未経験者は、資格取得より先に応募先と仕事内容を確認することが重要
資格は、営業として働くための絶対条件ではありません。必要性は業界や担当業務によって異なるため、求人票の必須条件を確認して判断する必要があります。
資格がないことを不安に感じる必要はありません。営業で活かせる力は、これまでの仕事や経験の中にもあります。

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